私のシフォンは「CCB」





シフォンケーキは卵を卵黄と卵白に分ける。

卵黄のボールにに砂糖を入れて混ぜていく時
今でもホイッパーを使って手で混ぜる。

その時になぜかどうしても
決まって口ずさむ曲がある。

CCB「Romanticが止まらない」
同年代の方は御存知であろうあのヒット曲。

必ず卵黄をさあ混ぜようという時
イントロから必ず始まる。

チャチャチャチャッチャラッチャラチャラッチャー♪
チャチャチャチャッチャラッチャラチャラッチャラッチャラッチャラッ♪
なーがいきっすのとうちゅでフーフー・・・・・。

軽快なリズムに手はワンツーワンツーと回転していき
いつのまにか卵黄は砂糖と混ざり良い感じの白っぽい生地になる。

特別CCBが好きなわけでもなく

この歌詞がシフォンケーキにマッチングしているわけでもまったく無く。
(ほとんどマッチングしていない内容である。)

なのにどうしても
他の曲にしてもうまくいかず
今時のいけてる歌を口ずさみたいと思っても
この曲に戻っていってしまうのだ。

苺の季節になるとよく作る
シフォンケーキ

もしも、
他にシフォンケーキにマッチングしていて
いけてる曲を御存知の方は
店主にお声がけお願いしたい。
混ぜるときにぜひとも試してみたいのです。










私のお隣さんは
尊敬すべきスーパー主婦で
毎回その姿をお見受けするたびに
感嘆の思いになる。

雨が上がったある日のとこ
出窓を乗り出すように
窓を拭いてるMさん。
声をかけると
「ぬれているからきれいになるのよ」とのこと。

朝と夜の掃除機はもちろん。
洗濯機は二層式。(その方がきれいになるのだとのこと。)
お風呂のあとは当たりまえに浴室を全て
拭いて出る。
これみんな家事のことで相談したときに聞いた話し。

いつお邪魔しても
ピシッとすっきり片付いている。

ものぐさな私には
まったく出来ない。

そんな私に彼女は
「あなたは立派よ本当に外で仕事してえらいわ」と
ほめてくれるのだ。

いつもがんばっているからと
ぬれた傘を干してくれたりする。

「あなたのほうが立派です。」


WAOのスタッフにそんな話をしていたら
彼女と同じ尊敬すべきスーパー主婦が二人いた。


どのスタッフかあなたはわかるかな?

その二人は家を留守にするときは
毎日、全てのコンセントを抜いて
出てくるそうです。
いやはやすごい。

「立派です。」












絶対に。





30代になった。
少しずつ責任のある仕事を任されるようになって
自信もついてきたあの頃

口癖で論争になると
「絶対にこうだ。絶対に!!」とよく話していた。

ある日 年上の尊敬する上司が
「あなたが良く口にする絶対には、絶対になんてこと
ないはずなんだよ。」と笑いながら
あったかく言ってくれた。
「そんなことない。絶対にこうなんですよ。」と私は
返していたかな。

40代になった今は
本当に「絶対にこうだ!!」なんてことは
思わなくなってきた。
なぜなんだろう。

もっと自由に
もっと柔軟にいたいと思う。

年を重ねてきたからだろうか。

その上司はずっとこの場所に必要で
この仕事をずっと続けて支えていく人だと思っていたけれど
ひらりと飛び越えて
こっちのほうが楽しそうだからと
去っていった。

絶対にと頑張っていたあの頃も
あの頃でよいのだと思う。

でも

絶対にを捨てると
とても楽になる。
自分にも他人にも優しく素直になれる。
そんな気がする。















バニラオイル






子どもの頃
台所仕事にまったく興味の無い私は
食事作りをほとんど手伝わなかったような気がする。

けれど、お菓子作りは好きで
よく絵本に出てくるおかしや
まんがにでてくるケーキを
自分なりにアレンジして作っていた。

高校生の頃「初めてのお菓子作り」という
レシピ本を買うまでは
そんな感じで作っていて
毎回しあがっりが違っていて
よく作れていたなと思う。


バニラオイルの香りがとりわけ好きで
それを使うときが本当に幸せだった。

チョコのお菓子にもなんにでもいれていた。

中学2年生になったあるとき

久しぶりの小学校の同級生が集まる企画があった。

何か大人っぽくなった風に
気どってみたくて私なりに考えたのが
香りで、その頃香水なんて持っていなかったので
「そうだ」と取り出したのは

バニラオイル

洋服にふりかけて出かけたのだが

あれまぁ。くさい。

良い香りと言うには程遠く
苦みばしった不思議な香りに
心は沈んだ。

帰ってよくみるとふりかけたところに
茶色のシミがくっきりとできていて
穴があったら入りたい心もちになったことを
よく覚えている。

その後も工夫してティッシュにしみこませ
箪笥に入れてみたりしていたが
やはりくさい。

がっかりポンだ。


みなさんもくれぐれも
バニラオイルを香水代わりに
しないようにお気をつけあれ。








知ったふり。






大人になった私は
知ったフリをしないようにしようと思っている。




小学生の頃おともだちと遊んでいて
テレビの話になった。
こんな面白い番組があって
こんな風だと勢い良く話していたと思う。

友達のお母さんがお迎えに来て
帰りぎわ
「あさこちゃん なんちゃんねる?」と
聞かれた。
「なんちゃんねる?」
私は耳慣れない言葉にしばらく考え

「九時にねる」とこたえた。

首をかしげながら友達は帰っていった。




中学生の入学式間近
頭髪の規則が厳しくなるので
母に進められ美容院へ行った。

腰までのロングだった私に
美容師さんは
「マシュルームカットなんてにあうんじゃない?」と
すすめてくれた。
「マッシュルーム?」心でつぶやいていたけれど
知らないと恥ずかしいことのような気がして
きどって
「おねがいします」と答えていた。
すましていた私に容赦なくはさみは入れられた。

家に帰ってカーテンにくるまり
「もう中学校にいかない」と泣いていた。

そのときに
子どもの頃の「なんちゃんねる」の光景を
鮮明に思い出し

もう二度と知ったかぶりはやめようと
心にかたく誓ったのだ。

年を重ねても知らないことは多い。
年を重ねるからこそ知らないこともたくさん増えてくる。
だからこそ、知らないこと わからないことをちゃんと教えてもらおうと
今でも時々そのことを思い出し
心に刻むのだった。